「この町ではひとり」を読みました
山本さほさんの「この町ではひとり」を読みました。
作者の暗黒時代のエピソードを詰め込んだつらい1冊です。
連載では追っていたのですが、改めて読みたくなって買いました。
「岡崎に捧ぐ」や「きょうも厄日です」のような
楽しい(不幸)エピソードと違って、想像以上にきついです。
読んでいて、自分の浪人中~大学1年の闇時代の蓋が開いてしまうところでした。
あと、サークルの先輩に紹介されて入ったバイトが(社員が糞だったから)
本当に嫌で、辞めたくても辞めれないし、人が足りないから
入んなきゃいけないしで、マジで苦痛だったのを思い出しました。
今思えばうまく立ち回れなかった自分も悪いんだけどさ。
なんか高校でラグビーをやっていたから今の自分があるとは思っていますけど、
部活の思想教育で「文句を言うやつ=軟弱、 悪」という
脳に魔改造されてしまったのはマジで問題だと思いますよ。
話はずれましたが、作者あとがきの中で、
「感動というのは感情を動かすと書くから、物語を読んで怒るのも悲しむのも、
感情を動かされたら全て感動だ」という言葉が個人的に凄く響きました。
(別な漫画家さんの言葉らしいですが)
この「この町ではひとり」や「岡崎に捧ぐ」も色々な意味で
心を動かされますのでお暇でしたら是非。